ナゴヤ再発見の旅(後編) -名古屋の古書街と読書家カフェ-
さて、後編です。
曙光堂書店にて、シャッターの前に立ち尽くした僕は次なる目的地に向かいます。
4 上前津古書街
東京には神保町という素晴らしい古書街があります。
京都にも、京都大学の近く、百万遍のあたりには古書店が多く並んでいます。
そして名古屋にも、規模は小さいながら古書街があります。
前編では、名古屋民もあまり立ち寄らない駅、車道(くるまみち)を紹介しましたが、上前津もどちらかというとその類。乗り換えでは利用しても、改札を出ることはあまりないのではないでしょうか。
まず有名なのが、「海星堂書店」。
地下鉄の出口を出るとすぐに大きな看板が目に入りますが、これは北店。
交差点の南側には、本店と南店が隣接して立っています。
上に挙げた神保町や百万遍の古書街は文芸に特化していて、一般的なお客さんを寄せ付けないオーラが漂っていますが、海星堂書店はレコードやプロ野球のファングッズなど、かなり幅広い品揃えです。その結果、独特な雰囲気が醸成され、こちらもやはり一般的なお客さんを寄せ付けません。
そういう僕は、文庫本5冊300円のコーナーから抜け出せなくなりました。
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近くには、「つたや書店」(上の写真)もあります。こちらも、比較的最近の書籍も取り扱っており、一般的な古書店と比較すると入りやすい印象です。
そのほかにも、鶴舞駅のほうまで古書街は続いており、数こそ多くないですが古書の理想郷が点在しています。崩れるほどの本の壁(実際地震があったら心配)に囲まれて深呼吸。でも全集に手を出すのはまだ早いかな。
5 星屑珈琲(本山)
古書の山を越え満身創痍。
帰宅も過る夕暮れ時。
しかし、今回はどうしても行きたいところがありました。
場所は本山。星屑珈琲です。
Instagramで見かけたことのある人も多いのでは。知る人ぞ知るおしゃれカフェ。
入口、見つからない。あれ?
…あっ
控えめな看板。
映え映えカフェかと覚悟していたので、媚びない感じがすでに好印象です。
マンデリン(600円)とレアチーズケーキ(350円)を注文。
席についてまず思ったこと。ひじ掛け椅子が絶妙。なにがって、本が読みやすい。
もうひとつ気付いた。テーブルも本が読みやすい。よく見ると、一般的なテーブルよりも5cmほど高い。食事や勉強は少々窮屈ですが、本を読むときに「そこっ!」という位置で腕が固定できます。
インスタカフェかと侮っていました。正真正銘読書家のためのカフェです。
窓の下に並んだ文庫本が目印です。是非。
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忙しい日々に追われていました。久々に好きなことで一日を染め上げました。各地を回って、いろいろと思うことがでできたので、そのうちまたそれらも言葉にできたらと思います。
本と珈琲を愛するあなた!
ナゴヤには再発見の余地がこんなにも!
最後までお読みいただきありがとうございました。